不登校の勉強遅れは取り戻せる!体調に合わせて学べる学習支援とオンライン家庭教師

不登校が続くと「勉強の遅れ」は本当に取り戻せるのか。
中学生の不登校を経験すると、多くの親御さんがここで立ち止まりこんなふうに悩みませんか?

  • 朝起きられないわが子を見て「このペースで大丈夫?入試に間に合う?」と心配になる。
  • 「仕事って辞めたほうがいい?」「でも自宅学習はお金がかかる?」「一体どれくらいの費用がかかるの?
  • 学び直しは「どこから手をつければいいのか」「どんな選択肢があるのか」情報だけでも知っておきたい。
  • 勉強の遅れを取り戻したいが、学校の勉強は進んでいるためついていけない……

まず安心してほしいのは、不登校の間に生まれた勉強の遅れは、今の体調に合うやり方を選べば、取り戻せるケースが多いという事実です。
だからこそ、無理のない順序で進めることがとても大切になります。

  1. 体調を最優先し、本人が「今ならやってみたい」と思えるタイミングで小さくはじめる。
  2. その子に合った無理のない学び方を選ぶこと。
    無料の学習サービス・タブレット・オンライン家庭教師を状況に応じて活用する。
いろは

自分から「やってみよう」と思える状態までの回復を待つことが、結果として近道です。

これは、これまで学び直しについて不登校経験者の方や通信制高校、サポート校の先生方など多くの方のお話を聞いたり、実際に学び直しを進めている我が子の姿をみている現役不登校ママだからこそ、心から言えることです。

勉強の遅れを取り戻そうと親が焦って、不登校初期の本人が苦しい時期に学習を始めようとしてもますます体調悪化してしまう可能性があります。本人の意志がないまま勉強を始めると、心を休めることができないばかりか、勉強が苦痛になってしまうので慌てず休むことが必要です。

この記事では中学生の学習支援6タイプを、月8回60分の総額で比較し、不登校にありがちな起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD、以下ODと表記)の体調にも配慮した最短ルートを提案します。

他の記事では語られない、

  • ODのお子さんが「横になった姿勢」でも受講できる方法。
  • 体調不良で休んでもOKなオンライン指導での学習。
  • 費用(予算)を抑えつつ学べる場。
  • 不登校のお子さんのタイプ別学習方法。

これらを専門的な情報と親としての目線を通してお伝えします。

本記事は一般公開情報と体験に基づく要点整理であり、特定の治療を推奨するものではありません。治療や服薬の判断は主治医と相談してください。

▶比較表だけ見たい方はこちら

目次

1. 不登校の「勉強遅れ」は取り戻せるのか?3つの誤解と真実

不登校の親御さんが抱える最大の焦りは「勉強が遅れてしまうこと」ですが、まず知っていただきたいのは、日本の学校教育システムから考えると、遅れは取り戻せるということです。

勉強の遅れは取り戻せないという不安は誤解→今の状態に合った学びで遅れを取り戻す

学校の集団授業は、全体の平均的な速度で進みます。しかし、不登校のお子さんは基礎学力の定着に専念できます。

項目学校の集団授業不登校中の個別学習
学習範囲全員同じ進度で、苦手な単元もそのまま進む。得意でも飛ばせない。学年をさかのぼり、苦手をつぶせる。範囲を選択できる。
学習時間授業時間+宿題(体調で選べない)短時間集中(例:1日10分)からスタート可能。自由に決められる。
効率良い点も悪い点も集団のペースに左右される。自分に必要なことだけを学べるため、非常に効率的。

特に中学生の場合、数学と英語は積み上げ型の科目であり、ここでつまずくと遅れが大きくなります。しかし、個別指導であれば、数カ月で小学校高学年や中学1年最初の単元に戻り、基礎を固めることが可能です。

出席日数が足りなくて進学できないのは誤解 →多様な選択肢や「出席扱い」制度。特別選抜がある地域も。

「このままでは高校受験ができないのでは」という不安も根強いですが、文部科学省の指導により、学校に登校していなくても「出席扱い」(学校長判断)となる制度が設けられています。

  • 出席扱い制度:適応指導教室や要件を満たしたフリースクール、自宅でのICT学習(オンライン家庭教師など)が、校長の判断により「出席扱い」として認められる場合があります。どういった場合が認められるのか、事前に学校へ相談し、記録・報告の方法を確認しましょう。
  • 多様な進路:高校受験は、学力テストだけでなく、内申点や面接・特別活動の記録などを総合的に判断するものです。全日制高校だけでなく、定時制高校通信制高校などの選択肢は、不登校経験者にとって体調に合わせて学べる最適な進路でもあります。全日制よりも入試は学ぶ意欲が重要視されます。

(出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援について」

フリースクールでの活動や自宅でのICT学習が出席扱いとなることは、学校へ足が向かないと悩むお子さんにとっては安心材料のひとつになります。

同じ条件ですべての都道府県に十分な配慮がされているわけではありませんが、入試の調査書の取扱いについて不登校生徒への配慮がなされるようになってきました。

文部科学省が調査した、各都道府県についての令和6年度高等学校入学者選抜の改善等に関する状況調査(公立高等学校)はこちら(p.108,109)

いろは

各地で配慮事項が見直されたり、取り入れる県が増えています。
お住まいの都道府県の取り決めをチェックしてみてください!

また山梨県ではすでに長期欠席をした生徒に関しては調査書を用いない特別選抜がされています。
令和8年度からは島根県でも同じように長期欠席者に配慮した新しい制度があります。
これは調査書を用いず、学力検査と面接(一部の学科は実技検査も実施)が判断基準となります。

欠席しているからどこにも進学できないというわけではありません。

条件を満たせば出席扱いがしてもらえる。
欠席していたとしても学力試験に挑戦し、不登校経験があっても全日制に進みたいお子さんが戦えるチャンスが広がってきています。

もちろん全日制だけではなく、進路は広い視野で本人に合った学校であることが大切です。

通信制高校では面接や作文など学力以外で入学が決まるところもあります。学びたい人が学べる環境があります。

昼夜逆転でも勉強すべき? → 心身の回復が最優先!勉強はその後に

不登校の初期段階やODの症状が強い時期に、無理に勉強を強制するのは逆効果です。

親御さんは「学校に行かないなら、勉強しなきゃ」と焦りがちですが、まず心身が回復し、意欲が出てくるのを待つのが最優先です。

何もしていないなら英単語のひとつでも覚えてほしい

ゴロゴロしている様子をみると、ついこんなふうに考えてしまうこともありますよね。
でも今は疲れ切った心を休息させている大切な時期です。

勉強は、お子さんが自発的に「やってみようかな」と思い始めた時に、そっと手を差し伸べるだけで十分です。

2. 【ワーキングママ向け】不登校の学び直しでまず親ができること

ワーキングママは、仕事と家庭の板挟みで、特に不登校という問題に直面すると「仕事を続ける?それとも辞める?」と悩みがちです。

2-1. 仕事を辞めるべき?お金の不安と学習費用の捻出、時間の調整はどうする?

「子どものそばにいるために仕事を辞めるべきか」「でも、学習サービスや受験費用にお金がかかる」というジレンマは、私たちワーキングママにとって最も深刻な悩みの一つです。

葛藤ポイント解決策のヒント
時間的葛藤リモートワークや時差出勤、時短勤務などを利用し、完全には仕事を辞めないという選択肢を探る。休職や転職も考慮。
金銭的葛藤費用対効果の高い学習サービスを選ぶ。特に適応指導教室(ほぼ無料)や、安価なタブレット学習(月数千円〜1.5万円)を組み合わせる。

中学生は義務教育期間であり、小学生や中学1年生ならば高校受験まで時間があります。焦って仕事を辞めるのではなく、まずは無料相談や資料請求で「どのサービスが最も効率的か」「費用はどれくらいかかるのか」を見極めることから始めましょう。

お子さんの心が不安定でそばにいたほうが良さそうな時期は、辞めるか続けるかの二択ではなく、時短勤務・パート・週5日を週3日に減らすなど働き方を柔軟に見直す方法もあります。

職場の理解があれば休職という選択肢も。
学習サービスを利用したいと思ったときに仕事があると、費用面で諦めるリスクをさげることができます。

不登校の段階の中で、学校や適応指導教室、塾などへ送迎すれば行けるが途中に帰るかも。ということもあるかもしれません。

お子さんへのサポートをする中で自分の働き方、サポートの範囲はどこまで可能なのか。
自分たち親子にとって良い方法を考えて見つけていきましょう。

また、学校以外にも安心できる居場所や学び方はたくさんあると知っておくと、お子さんが動き出したときに慌てず、その子に合う選択肢を落ち着いて選べるようになります。

\学校以外の安心して通える場所についてまとめた記事はこちら/

2-2. 最重要!勉強よりも「子どもの心」に寄り添う関わり方

学び直そうという気持ちに子供がなるには「親のサポート」が大切です。
サポートで最も重要なことは、「勉強しなさい」というプレッシャーを完全に手放すことです。

不登校のお子さんは、学校という「社会のレール」から外れたことで、強烈な自己否定感を抱いています。この時期に必要なのは、無条件の安心感です。

安心感の必要性についてはこちらの記事をご覧ください。

安心感を得るってどういうこと?と思われるかもしれません。

子供が安心できるようなサポートとは、子供の気持ちが緩むような関わりです。

  1. 「聴く」姿勢に徹する: 子どもが話したい時に、判断せず、否定せず、ただ耳を傾ける
  2. 勉強を強制しない 勉強の話は親からはせず、子どもから相談があった時にだけサポートに回る。
  3. 小さな成長に目を向ける: 「今日は少し早く起きたね」「お皿を洗ってくれてありがとう」など、勉強以外の肯定的な言葉がけを意識的に増やしましょう。

2-3. 勉強再開のための最初のステップ(環境と生活リズム)

子どもが「そろそろ何かしたい」と言い始めたら、親がそっと環境を整えていきましょう。

  • 生活リズムを整える: ODのお子さんの場合、午前中の体調不良は避けられません。まずは昼夜逆転の改善や、午前中に薬を飲む、光を浴びるなど、起きる時間だけを意識して整えます
  • 家庭で勉強する環境を整える: 集中できる机と椅子、静かな環境を用意するだけでなく、タブレットやPCを用意し、オンライン学習がいつでも気軽に試せる準備をしておきましょう。(サービスによってはレンタルもあります)
  • 体力を保つようにする: 散歩やストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れることで、学習意欲の回復にも繋がります。

体調・服薬・睡眠の調整は、主治医や学校と連携しながら進めましょう。
本記事は一般公開の医学的知見と実体験の要点整理であり、特定の治療を推奨するものではありません。

3. 【起立性調節障害×不登校】勉強を再開する4ステップ

ODのお子さんが勉強を再開する上で壁となるのが、「午前中は体が動かない」「座っているのがつらい」という身体的な困難です。すぐ起き上がれない、だるい、くらくらする、疲れやすいなどの症状を抱えるお子さんのための、無理なく学力を回復させる4つのステップをご紹介します。

ステップ1:目標設定は「1日10分から」の小さく優しい習慣化

「遅れを取り戻す」と考えるとプレッシャーですが、最初は「学習できる習慣を取り戻す」ことを目標にします。

勉強再開のための最初のステップ(環境と生活リズム)でも書いたように、体調や体力を優先しましょう。

10分継続して座っていられる

ペンを持つ前にまずは座れることから。もちろん寝た状態からはじめていいのですが、座った姿勢や立ち上がりのタイミングでは、一時的に血圧が下がりやすく、脳の血流が不足して集中しづらいと感じるお子さんもいます。将来的に効率の良い勉強をしていくためには体力をつけることも重要です。

座る姿勢の工夫と体力づくり

ODがあるお子さんなら、床上で座布団やクッションに座るか、椅子の前にオットマンや背もたれのない椅子をおいていつでも足を挙げられるようにすると姿勢が楽に感じられることがあります。

うちでもいったんゴロッと休んでまた起きられるので、床に座る姿勢を自然に選ぶことが多いです。

体調が良いときは、散歩スクワットなど短時間からできる運動を取り入れると、下肢の筋力が循環を助けて座っていられる時間が少し伸びたと感じるお子さんもいます。

はじめの一歩から学習をはじめ、小さく習慣化していく

  • 目安: 1日10分〜15分。問題集1ページや、オンライン授業の短尺動画1本など、必ずやりきれる量に設定します。お子さんによっては教科を選んで並べるたった1分からでもOK。
  • 時間: 午前の不調が去った午後や夕方など、体調の良い時間帯を選びます

気負わなくても、「座ってゲームしていたら起きていた」とか「欲しいものがあって出かけていたら歩いていた」ということからで十分です。

体力がついてくると座っていられる時間も伸びていきます。

慌てず、無理せず。
学習時間も少ない時間からはじめると継続しやすくなります。
勉強をしていこうという段階になったら、まずは小さく習慣化しましょう。

ステップ2:得意科目・興味のある分野で「できた!」体験を積む

最初は苦手な科目に取り組む必要はありません。ゲームや趣味に繋がる分野、例えば「好きな漫画の英語訳を見てみる」「歴史上の人物について動画で調べる」など、興味のがあるものから学習をスタートします。

教科書のはじめのページからはじめる必要もありませんし、単元の内容を細かく網羅する必要もありません。

まずはできそうなことから。

「うちの子供は興味があるものなんてない。YouTubeをみてばかり……」

そんなふうに感じることもあるかも知れませんが、例えばYouTubeでお子さん世代にも人気のあるゆっくり解説でも歴史、科学、生物、料理などさまざまなジャンルがあります。

心が休めている状態になった頃、親が知らない間に見ているかも。

「自分はできる」という小さな成功体験自己肯定感を高め、本格的な学習への意欲を育てます。

ステップ3:戻る場所を決める(前の学年・苦手単元からのやり直し)

例えば中学1年生の夏休み前後の不登校の場合で現在中学2年生だとしたら約1学年分の遅れが生じている可能性があります。

やり直しの必要な学習場所を見極める
  • 学習内容: 中学1年生の最初の単元、あるいは小学校高学年の内容から思い切ってさかのぼります
  • ツール: 無学年式でさかのぼり学習が可能なタブレット教材や、お子さんの理解度に合わせてカリキュラムを組んでくれるオンライン家庭教師を選ぶと、効率的です。
いろは

適応指導教室は一般的に無料です。
お子さんと相性が良ければ併用もありです。

ステップ4:体調不良に理解のある学習環境を選ぶ

朝が苦手だったり外出が苦手なお子さんにとって、自宅での学習なら学びやすいですよね。タブレット学習だけで独学できるお子さんなら必要ないかもしれませんが、オンライン学習なら自宅にいながら教えてくれるため相性のいい学習ツールです。

オンライン学習を利用するにあたり、体調の波があるお子さんにとって最も重要なのは「キャンセル・振替の柔軟性」「体勢への配慮」です。

ODの場合に選ぶポイント
  • キャンセル・振替: 授業開始数時間前までキャンセル・振替が可能なサービスを選びます。
    急な体調不良に対応できることが最大の安心材料です。
  • 学習体勢: オンライン指導は、横になった姿勢や、カメラOFFに配慮できる場合があります。パジャマでもOKなら午前中は不調になりやすいODのお子さんにとって、心理的・身体的負担を極限まで減らせる最適な選択肢となります。

キャンセル・振替があるかどうかだけでなく、受講の何日、もしくは何時間前までなら対応が可能なのか?キャンセルしても費用がかかるのか?振替はいつまでにするのか?翌月まで繰越できるのか?という点まで知ることが必要です。

学習の体勢についてはうつ伏せでもOKなのか、ときにはカメラOFFでもいいのかを事前に確認しておくとより安心です。

不登校で人との関わりに敏感になっていたり、先生との嫌な思い出があるお子さんは特に先生との相性が大切です。
対面授業を選ぶときは、実際に関わる先生との体験授業ができるかお願いしてみましょう。

いろは

体験授業が実際の先生じゃなかったら試しても相性がわかりません。

4. 【比較表】不登校の学び直しに強い学習支援サービス6選と月額費用

こちらは実際に不登校のお子さんが利用できる代表的な6つの学習支援サービスを比較します。

サービスのタイプ特徴費用感配慮の柔軟性向いているお子さん
①オンライン家庭教師不登校専門コースではメンタルサポートに強い講師も。自宅で完結する個別指導。2万円〜5万円
(コースで変動)
(最も柔軟) 直前キャンセル・振替対応が手厚い。不登校や発達障害の配慮がある専門コースもあり。
横になったまま学習可
体調の波が大きく、手厚い個別サポートと精神面のケアを求める人。
② タブレット学習/映像授業質の高い授業動画を見放題。
学習管理機能あり。学年を超えた学習ができるものも。
2千円〜1.5万円
(年払いコースの場合も)
(自分のペース) 好きな時に学べるが、モチベーション維持と進捗管理は親のサポートが必要。費用を抑えたい。自分でマイペースに学習を進めたい方。
③ 家庭教師(訪問型)自宅に先生が来る。
リアルで交流、対面での安心感がある。
3万円〜6万円
(オプション・交通費別途)
(自宅学習) 環境への配慮は容易だが、直前キャンセルが難しく人との対面が負担になる場合がある。不登校対応も。対面指導を望み、人との関わりに抵抗がない方。
④ 個別指導塾塾の個室などでマンツーマン指導。学習環境が整っている。
1:1〜3と塾によって異なる。
2.7円〜5.5万円
(特別講習別途)
(曜日固定の通塾) 決まった時間に通う必要があるため、体調不良時は負担が大きい。通塾のため振替が難しい。規則的な通塾が可能な程度に体調が安定している方。
⑤ 適応指導教室(教育支援センター)教育委員会運営の公的施設。
学校復帰を目標とする居場所。
環境はさまざま。
無料〜数千円
(実費のみ)
(柔軟) 自由登室/別室登校に近い。出席扱いも可能。学習中心のところもあれば活動中心のところなど違いがある。費用を抑えたい。学校以外の居場所を求める方。
⑥ フリースクール民間運営。
居場所・体験活動に重点を置く。学習指導は施設により大きく異なる。方針もさまざま。
3万円〜10万円
(学習指導、課外活動など別途の場合も)
(柔軟) 参加形式は柔軟だが、学習指導は個別指導型ほど手厚くない場合が多い。出席扱いが可能なことも。月額が基本だが回数制のところも。勉強よりも社会性や多様な体験を維持したい方。
費用は中1・2年の月額(塾は週2回60分を基準)で整理。
配慮の柔軟性は不登校への理解・体調への配慮・キャンセル・振替のしやすさ・体勢の自由度で総合評価しています。

【結論】不登校の勉強遅れには「オンライン家庭教師」が最適解

ワーキングママが「仕事と両立しながら、わが子の学習をサポートしたい」と考えるなら、最も体調面・時間面で融通が利くのは①オンライン家庭教師です。

1.体調に合わせた時間割: 午前の不調を避けて午後や夜に授業を設定できます。
2.プロのメンタルケア: 不登校専門コースでは講師が学習だけでなく、不登校やODの知識を持ち、メンタル面もサポートしてくれます。
3.効率的な進捗管理: 親が学習計画を立てる手間がなく、プロに任せられるため、ワーママの負担が最小限になります。
4.希望に合わせた選択肢がある:映像学習が使えるところ、プロ講師の指導などオンライン塾というだけでも選択肢が多く、自分の希望に合わせて選べます。

ただし、不登校専門コース、プロの講師では月額費用はやや高めになります。

まずはYouTubeでの学習動画視聴や適応指導教室など無料の学習サポートや安価なタブレット学習(②)で基礎を固めてから、苦手科目だけをオンライン家庭教師(①)で補強するなど、学習支援を組み合わせながら検討することが、費用の不安を解消する鍵となります。

5. 【体験談】不登校ワーキングママが選んだ学習環境と、子どもの変化

私自身、小学生で子どもが不登校になり、心と体の不調を抱えるわが子を抱え、
「仕事を辞めるべきか?」「お金が心配」「でも、どう関われば?」と毎晩悩み、泣いていました。

「仕事を辞めるべきか」と悩み、お休みをいただいたり勤務日数を減らす検討もしました。
でも私の場合、結果としては退職しました。

悩みすぎて自分の体調も悪くなってきたからです。

退職したものの、心身ともに限界でしばらく立て直す必要がありました。

時は経ち、子どもが勉強の遅れを取り戻すために「勉強する」と言いました。

でも外出なんてしたくない。という状況でした。
最初は家で自分のペースでできそうだし、出席扱いにもなるという有名なタブレット学習を試しました。

しかしわが子には、単元をこなすとご褒美的な要素のあるタブレットは心響かず、「次に進みたい!」という気持ちにもならず、お金を無駄にしてしまいました。

勉強したい気持ちはあるのにできない。
ほとんど使わずに、解約することになったタブレット学習ですが、試したことでうちの子には合わないと納得できました。

いろは

思えば、あのとき年払いしなかったのは救いです。

その後、オンラインでマンツーマン指導を試しました。
体調不良もあるため、週1回の短時間からスモールステップで開始。

すると自分でやりたい教材を選んで、休まずに継続できました。
先生側の都合で継続が難しくなったことを期に、今度は「適応指導教室に行ってみようかな」と自分で言うように。

外出が苦手だったのに!
少しずつ体調に合わせて行くようになりました。

その後も自分で、オンライン家庭教師を併用したいとか、問題集を選びたいと自分のペースで選択できるようになりました。 学び直しの設計は先生に任せ、親は環境と見守りに専念したことで、私自身が「勉強は?」と言わなくなりました。

私の気持ちも楽になり、親子関係も劇的に改善しました。

6. 勉強再開を後押しする「出席扱い」制度の活用法

不登校中でも「学びの場」を確保し、それが学校の「出席扱い」となる場合があり、親子の大きな安心に繋がることもあります。

6-1. 出席扱いになる条件と対象サービス

文部科学省の通知により、一定の要件を満たした場合、学校外での学習活動が「出席扱い」として認められます。
どこの何を利用するかなど報告し、条件については学校に確認が必要です。

対象となる主な活動出席扱いとなるための主な要件(目安)
適応指導教室(教育支援センター)登室日数・時間を記録し、学校と情報共有する。
要件を満たしたフリースクール学校との連携・相談の上で、学習状況を報告する。
自宅でのICT(オンライン)学習保護者と学校が綿密に連携し、学習計画を立てる。週3回程度、1回◯分以上など、一定の学習状況報告が必要。

6-2. 進路の不安を解消!多様な選択肢

中学1年生の段階で高校進学について悩むのは早すぎますが、早いうちから選択肢を知っておくことは安心に繋がります。

  • 通信制高校: 体調に合わせてコース選択があり、最小限の登校と自宅学習やオンライン授業で単位を取得できるため、不登校経験者にとって最も現実的な進路です。
  • 高卒認定試験(高認):高校を卒業しなくても大学受験資格が得られる制度です。中学卒業後にすぐに高認を目指すことも可能です。
  • 特別支援高等学校:一定の障害がある(知的障害、肢体不自由児、視覚・聴覚障害、病弱児など)が対象です。高卒資格は得られません。就労のケースが多いですが進学する場合もあります。
  • 定時制高校:夜間にある高校のイメージがありますが、学校によっては昼からのコースもあります。年齢や国籍を問わず学ぶ事ができます。基本は4年間。単位制の導入などで一部の学校では最短3年のところも。
  • 高等専修学校:職業や生活に活かせる専門的な教育をする学校です。座学より実習が多め。少人数制のところも。

注:高等専修学校については、ちょっとややこしいですが一般の高等専修学校では高卒にならず、高卒が欲しければ通信制高校と技能連携している事が必要です。大学入学資格付与指定の高等専修学校は高等専修学校卒なり大学受験資格を得られることができます。

7. 【まとめ】焦らずに、オンラインを取り入れて安心できる環境で追いつく

不登校やODのお子さんの学習サポートは、親御さんにとって非常に悩ましい問題ですが、「不登校 勉強遅れ」の不安は必ず解消できることを、改めて心に留めてください。

私たちワーキングママは、仕事と子どもの両方を守るために、感情的にならず「合理的で体調に優しいサービスを選ぶ」という視点が必要です。

  • まずは心身の回復を最優先にする。
  • 体調の波に対応できる「オンライン家庭教師」や「タブレット学習」を検討する。
  • 費用を抑えたい場合は「適応指導教室」の利用を検討する。

不登校やODがあっても、「今の体調でできる学び方」を選べば、勉強の遅れは取り戻せます

この記事では6タイプの学習支援を紹介しましたが、とくにオンライン家庭教師は「当日の体調」「人との距離感」「学年をさかのぼる学び直し」に対応しやすく、不登校のお子さんとの相性がいいサービスです。

どのサービスが合うか不安な場合は、まずは無料体験個別の質問・相談から始めてみましょう。

コメントについてのご案内

コメントありがとうございます。 いただいたメッセージは、すべて大切に読ませていただいています。

個人が特定される内容や、他の方が不安になる表現が含まれる場合は、 安心して読める環境のため非公開とさせていただくことがあります。

※コメントは承認後に公開されます。

いろは
不登校親子のサポートブロガー
子どもの不登校をきっかけに1000冊以上の学びや専門家の講座などを通して、親子の関係づくりを試行錯誤してきました。
また、心や体調に配慮が必要なご家庭と関わる医療・福祉分野での経験も発信の土台になっています。

自分と同じように悩むママの力になれたらという思いで、実体験と学びをもとに「心がふわっと軽くなる情報」を届けています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次