不登校の子どもにイライラするあなたへ|怒りを手放す3つの方法

朝起きない。着替えをしない。
挨拶をしても返ってこないし、夜も寝ない。
ご飯も冷めちゃうのに食べに来ない。

お昼まだ食べないの?冷めたら固くなっちゃうよ

息子

……

キーーッ!どうするか返事くらいしろ〜(怒)

はい、無ーー視ーーー!!(白目)

これ怒らずにいられる?

以前はこんなことがあると、イライラが止まりませんでした。
「何回言わせるの!?」「無視されるのが一番腹立つ!」――私も以前はそう思っていました。

でも、ある日ふと気づいたんです。
これ、何度言っても相手は変わらないんじゃないかな?と。

この記事では、子どもにイライラしてしまう本当の原因と、怒りを減らすための実践的なヒントをお伝えします。
今は腹が立つことはなくなった私がどうやってイライラを消し去ったのか。

結論を言うとまずは自分が変わるということです。
相手が原因なのになんで?と思われるかもしれません。その理由も含めてお伝えしたいと思います。

目次

【1】子どもへの期待|“条件”がついていませんか?

生まれた時は元気であればそれでいいと自分の腕に抱かれる我が子の姿を喜んでいました。

それがいつの間にか親が言うことをきちんと守ってほしい、将来を考えて勉強はできた方がいい…
――どんどん条件が増えていく。

子どもには健康で素敵な人生を歩んで欲しい。そんな願いが良かれと思って理想を描いてしまいます。

健やかに育って欲しいという思いは間違ったことではありません。

でも、自分に置き換えてみてください。

・「おしゃれで可愛くないと一緒に歩けない」と言われたら?

・「プロ級のご飯を作れないと失格」と言われたら?

そんなこと言うなんて最悪!そんな事言う奴は許さん!
なんて思ってしまいますよね。

・甘いものを食べすぎても、たまに手抜きしてもOK。
・メモを忘れて買い物しても、小じわが増えても大丈夫。
・やる気が出なくてダラダラしてもい。

飾らない普段の自分でいい。
「ぜーんぶ丸ごと大好き!」と言われたらあなたも嬉しいんじゃないでしょうか。

完璧じゃなくても、ありのままを受け入れてもらえる方が幸せなのは、大人も子どもも同じです。
挨拶をしてくれなくても、無視されちゃっても世界で一番の宝物である子どもなんです。

指1本を小さな手で握りしめてくれた命。愛おしくて丸ごとすべてを包んで抱きしめた、あの頃に戻ってみませんか?


【2】子どもの“行動の理由”に気づくとイライラが減る

「なんでこんなにイライラするの?」と感じるとき、
そこには「こうあってほしい」という親の理想や期待が隠れていることがあります。

たとえば…

  • 夜遅くまでゲームしてばかり! → 「目が悪くなる、不健康だからやめてほしい」
  • 昼夜逆転でだらだら… → 「学校に行けるよう生活リズムを戻してほしい!」


でも、もしその行動に別の理由があったとしたら?

  • タブレットで勉強していた → 「遅くまで頑張ってるんだな」
  • 夜勤明けで朝に寝ている → 「体調大丈夫?無理しないでね」


タブレットを遅くまで見ているという状態は変わらない、不規則な生活であるという事実は変わらない。

けれども自分が思う理想の行動の状態ではないことや、相手の行動の意味が理解ができないことで怒りが湧いて許せなくなりませんか?

子どもがその通りに動いてくれないとき、私たちはその理想に反した“行動”だけを見てイライラしてしまいがちです。

行動自体は同じでも、“理由”が見えると気持ちは大きく変わります。

では、お子さんはどうして遅くまでゲームをしているのでしょう?

楽しいから。夢中になるから。それも理由にあるかも知れません。

他にもこんな理由があるとは思いませんか?

  • 実は、友達とつながって安心したいから
  • 学校に行けない罪悪感から逃れたい。
  • 誰にも邪魔されない、家族も学校の仲間も世間も、みんなが眠る夜が唯一安心できる時間だから。
  • 不安でいっぱいになる気持ちから逃避できる。
  • 自分を責める気持ちを和らげる。

行動の理由があることを知るだけで怒りが少し収まりませんか?

子どもがその行動をとっているのはなぜなのか?
理解できないとお手上げになるのではなく、どんな理由があるのか考えてみることが必要です。

子どもの背景にある“理由”を知ることで、
「なんでこんなことするの!」という怒りは、「そういう気持ちがあるのかも…」という理解に変わっていきます

そして何より大切なのは、親自身が持っている理想や期待を一度手放してみることです。

「〇〇すべき」「〇〇であってほしい」と強く思えば思うほど、現実との差にイライラしてしまいます。
でも、その期待を手放せば、ありのままの子どもの姿が見えてくる。
すると自然と心にも余裕が生まれるのです。

【3】人は他人を変えられない。だからまず“自分を変える”

相手が自分の思ったように動いてくれないと腹が立ちます。

こうしてくれたらいいのに、でもとやかく言うのは自分が悪者になってしまう。

「学校に行って」「ゲームはほどほどに」「規則正しい生活をして」
――どれも親として当然の思いです。

でも、それを伝えたからといって子どもは変わってくれたでしょうか?

私たちは自分の脳しか動かせません。
だからこそ、相手を無理やり動かそうとするのではなく、まず自分が変わるという選択が大切なのです。

マハトマ・ガンジーの名言に「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」という言葉があります。

何度言ったらわかるの!と怒りを向けたり、小言を言うような態度は相手に怒りやネガティブな印象を伝えてしまいます。

相手の変化を願うなら、まず自分の態度や言葉を変えてみること
たとえば…

  • 返事がなくても「おはよう」と挨拶する
  • 一緒に食事できたら「やっぱり一緒に食べると美味しいね」と伝える

こうした積み重ねが、相手の心に届く“変化の貯金”になります。
明るい態度で返して欲しいなら、まず自分からそうなってみませんか?

それでもイライラしてしまうあなたへ。私もそうでした

「自分が変わるって言われても、すぐには難しい」
「頑張ってもまたイライラしてしまう…」

――その気持ち、よくわかります。
私もずっと悩んでいました。簡単にイライラが消えるなら苦労しませんよね。

だからこそ、無理なく始められる“心を整える習慣”が役に立ちます。

簡単に取り去れるなら悩んだりしません。
続編も書いていきたいと思います。

また、「自分を変えるのがいいとはわかったけれど、どう変えたらいいのかわからない」
「具体的に何をどうしたらいいかわからない」という方もいらっしゃると思います。

自分を変えていく方法についても、今後投稿していきたいと思います。

子どもが思い通りに動いてくれなくても、
自分が優しくなれなかった日があっても大丈夫。

あなたが「変わろう」と思えただけで、もう前に進んでいます。

・条件をつけない。
・子どもの行動の理由に気づく。
・まずは自分を変える。

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